「仏道の行」と題する写真集には大分県国東半島で10年に1度開催さている六郷満山峰入り行(天台宗)は6日間に六郷の峰々里々に亘って霊場霊窟を巡拝する荒行であり満山の僧侶への登竜門とされているが、平成22年3月30日から4月4日に掛けて開催された峰入り行を密着撮影取材した作品を収録。次いで、福井県小浜市の発心寺(曹洞宗)において毎年1月5日から2月4日までの1ヶ月間に亘って開催される托鉢寒行を撮影取材した作品を、佐賀県小城市の清水観音(天台宗)で行われている滝行の作品を収録している。更に福岡県篠栗町の篠栗霊場での峰入り行と滝行の作品を、加えて各地で行われている火渡り行、湯立ての行、水被り寒行、川入り寒行、峰入り行および座禅行など等の作品を収録した写真集である。
「人生の真理を求めて」一心不乱に修業する行者の姿から人の道、人の愛など会得される必見に値する写真集と思っている。